ちょっとした小技集

Ctrlキーの位置を変更する

その1:Caps LockをCtrlに

EmacsはCtrlキーの使用頻度がかなり高く、普通のキーボードの 左下にあるCtrlキーは少し遠くて押しにくい位置にあります。 それなのにまず使わないCaps Lockキーはいい感じの位置にあったりします。 そこで、Caps LockとCtrlを入れ替えるか、両方ともCtrlにする設定が よく使われます。
 設定は、Linuxでは簡単にできます。Windowsでは レジストリを書き換える必要がありますが 、Change Keyというフリーソフトを使うことで簡単にキーボードレイアウトを 変更することができます。

その2:それでも満足できないときは・・・

上の方法で少しはCtrlキーが押しやすくなりますが、 それでも押しにくくて不満だという人にはかなりオススメの 技があります。 それは、

変換キー(Spaceの右のキー)をCtrlに割り当てる

という方法です。 こうすれば親指でCtrlを押すことができ、 他の指は全く動かさなくて済むので相当使いやすくなります。
 Windowsで設定する場合は上で紹介したChange Keyで簡単にできます。 Linuxで設定する場合は、例えば .xmodmap という名前のファイルを作り、 以下のように記述します。

clear mod3
keycode 129 = Control_L
add control = Control_L
私のキーボードでは変換キーのkeycodeは129となっていましたが、 キーボードによってkeycodeは違うと思うので、 お使いのキーボードのkeycodeを調べてみてください。 keycodeを調べるにはxevコマンドを使い、 調べたいキーを押してみることでわかります。
ファイルを作ったらターミナルで、
$ xmodmap (ファイル名)
と実行することで設定が有効になります。 ただし、ログアウトすると設定が元に戻ってしまうので、 ログインする度に実行する必要があります。

また、変換キーの位置はキーボードによって結構違います。Mのキーの 左下か真下くらいに変換キーがあるとちょうどいいですが、 それより右にあるとちょっと押し辛いかもしれません。


他のアプリケーションもEmacsのキーバインドにしたい

Emacsに指が慣れすぎると、他のアプリケーションでもEmacsの キーバインドを使いたくなるかもしれません。
 そんなときに、Windowsでは どんなアプリケーションでもEmacsのキーバインドに設定できる Xkeymacs というフリーソフトがあります。
 それぞれのアプリケーションごとにEmacsのキーバインドを有効に するかどうかを選択できるので、とりあえずエクスプローラやメーラー、 ウェブブラウザあたりを有効にしておけばいいんじゃないでしょうか 。C-f や C-n でのカーソル移動や C-v の一画面分移動 、C-x C-c でアプリケーションの終了などができてかなり便利です。 そのアプリケーション独自のショートカットコマンドと被ることも ありますが、キーバインド毎に有効にするかどうかも設定できます。
 ちなみにブラウザにFirefoxを使っているなら、 Emacs風のキーバインドにする Firemacs というアドオンもあります。C-f や C-b でタブを移動できたりして 結構便利です。


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